荒木経惟. 単騎社. 星雲社, 1987. Softcover with dust jacket. Text in Japanese. 265pp. Size: 295 x 237mm.
荒木経惟の写真集『美登利』(1982年刊行)の1987年再版。樋口一葉の小説『たけくらべ』に登場する吉原の少女「美登利」のイメージを下敷きに、吉原の風俗店で働く一人の女性をモデルに撮影したポートレート集。ヌードは一切含まれず、妖艶さと憂いを帯びた表情や日常の空気感を通じて、女性の内面的な「心の裸」を表現した作品といえる。荒木特有の親密で生々しい距離感が際立ち、小説的構造を意識した「読む写真集」として構成されている。
1987年版は、初版(約30ページ前後・写真中心の構成)に対し、全64ページへと増補され、巻末に長文の解説が追加されている。このテキストには制作過程や印刷にまつわるエピソード、モデルとの関係性や撮影時のやり取りなどが荒木自身の言葉で記されており、写真の背景理解を補完する重要な要素となっている。
状態は、ジャケットの裏表紙にヤケ。











