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大辻清司の写真と本 写真家から, 写真へ


写真はみずから写すものであると同時に、他人にみられる存在でもある。写すことにかかわる写真と、みることにかかわる写真とは、どこでその二面性が明らかになりはじめるだろうか。( 大辻清司「写真をみる他者」, 『日々』, 午腸茂雄, 関口正夫, 1971年)

この度、東塔堂では、展示販売会「大辻清司の写真と本 写真家から, 写真へ」を開催いたします。

会場及び目録紙上にて、「瀧口修造の書斎」や「写真実験室」など代表的な作品を含むモダンプリント(2006年)17点と、東松照明、荒木経惟ら写真家から贈られた献呈署名入の写真集17点を販売いたします。

本展に際して、案内状であると同時に販売目録になっている印刷物を作成いたしましたので、ぜひお手にとってご覧ください。

ところで、写真家は同時代の写真家から贈られた写真集をどのように見るのだろうかと、このプリント群と写真集を見た時にふと思った。

いま、同時代の写真を見た後に、その「見るという経験」は私自身にどんな風に影響しているだろうかと考えると、ある時は自分が写真を撮る前にその写真を思い出す、というかたちをしている。またある時は、そのイメージの様式を知らず知らずに使っていることに後から気付く、というかたち。このように、写真を「見るという経験」はすぐに作用を及ぼして、そこからは簡単には逃れられない。

水面に小石を投げて起こした波紋のように、「見るという経験」は別の行為に連鎖して行く。写真家から贈られた写真集も古書となり、どこかで誰かの前に現れる。そしてプリントも、再び見られることで、新たに小さな波紋を起こす。今回もまた、それを期待している。



会場:東塔堂 | totodo
会期:2013年7月15日[月]→ 8月3日[土]
時間:12:00-20:00[日曜休み]
入場:無料

*出品物は会期終了後のお渡しとなります。




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