小林且典 著 加藤勝也 ブックデザイン 熊倉桂三 プリンティングディレクター 山田写真製版所 印刷・製本 東塔堂 2017年 限定300部 30ページ サイズ:95×153mm
小林且典の作品集。東塔堂で開催した小林且典個展「山の標本」に併せて制作されたもの。蛇腹式の製本で、片側はブロンズ作品が黒とシルバーのインクで、もう片側はエッセイ「ひとりでブロンズを鋳造する話」とアトリエの風景がブロンズ色のインクで印刷されている。
ブロンズのテーマは小さな植物から静物へわずかずつ画角は広がっていったが、相も変わらず部屋に閉じこもって卓上の対象と会話する日々が二十年以上続いている。
あるとき、固まった身体を解すため立ち上がってみると、ふと窓外へと視線が向かった。ヘリコイドを回転させて眼球のレンズをと遠景に合わせてみると、そこには地上と空の境に切り込む稜線が心地よいリズムを奏でていた。それらを網膜に映し取って”山の標本”を作ってみた。
(小林且典)
*新刊です。
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