誠文堂新光社. 2014. Softcover. 202pp. Size:297×226mm.
雑誌『アイデア』の367号。『アイデア No.354 日本オルタナ出版史 1923~1945』(2012)に続く待望の戦後篇。河出書房、書肆ユリイカ、思潮社、桃源社、薔薇十字社、美術出版社など独自の視点で書籍を編集・発行してきた出版社を紹介。
人間の似姿としての書物は、精神と肉体とを持つ。書物の肉体しか見ないこれまでのブックデザイン表現論とその作家主義により隠蔽されてきた、出版人・編集者の精神的表出としての「社内装丁・編集装丁」をとりあげ、敗戦国日本の出版における絶望と憧憬の精神史を辿る。
あたらしい「戦前」を迎えたかに見える現在、大日本帝国敗戦後に再起動し、フィールドとプレイヤーを転移しながらリレーされてきた「文学」の志操と命運を書物の面影に窺いたい。
「地上のどこかにありうべき世界一の学級文庫の如きもの、死んだ人もこれから生まれてくる人も一時、一緒にいられる、銀河ステーションの待合室みたいなものを作りたかった」(序文より)
状態は、表紙に少スレ有。