中平卓馬 著. 野口 覚 デザイン. 河出書房新社, 2006. Hardcover with dust jacket and obi. Size: 305×215mm
『ADIEU A X 』は、中平卓馬の写真集で、中後期の思想を示す一冊。モノクロで、道路や壁、草木など身近な対象を即物的に写し、意味や物語、表現性を徹底して排除する姿勢が貫かれている。タイトルのXは既存の記号や写真言語を象徴し、それらへの決別を宣言するもの。記憶喪失以後、中平は「見ること」「写すこと」を根底から問い直し、写真を世界と等価な痕跡として提示している。本書は野口覚デザインによる2006年刊行の新装版。
「ーーーー私、今日、素朴な写真家にまいもどりました。
だが、私、素朴な写真家にまいもどったとしても、新たに現実世界に出会った時には、
自意識が解体され、自分の意識を新たに造り上げねばならぬ行為そのものが、無限に課せられてくる。
それはある意味において、写真家である私のさだめで在ろう。ーーー」(あとがき「撮影行為の自己変革に関して」より)
状態は、帯にスレ・少傷有。本体は特に問題ありません。











