A & P スミッソン 著 藤井博己 訳 美術出版社 1971年 ソフトカバー 99ページ サイズ:200×166mm
今日のように都市化が際限なく進行し、その一方で人間主義と安易に癒着した都市・建築論が繰り返されているとき、この本の出版は貴重だ。ここには、CIAMを批判したチーム10の思想の息づかいが、はっきちききとれる。日本における最近の都市論を読みなれた人は、このノートの単純さ、つまり建築家の眼が見た限りを描いた物事の即物性に、とまどうかもしれない。しかし、この本が、街のなかに人間生活をはじめて見いだしたときの感動を思い出させてくれ、スコラ的問答ややみくもの客観主義からぼくらを解放してくれたとき、現代都市に血路をひらくスミッソンの方法論が次々と解読されてくるだろう(植田実, 函の解説より)
目次:
紹介/緒言
連帯性と一体性のパターン
一体性
成長のパターン
クラスター
モビリティ
モビリティ:シェフィールド大学におけるその実例
モビリティ:首都ベルリン計画におけるその実例
キイ・ワードの成果:ロンドンの道路研究の意図とその要約
ロンドンの道路研究
ソオホー地区
ロンドンの研究:グリーンウェイとランドキャッスル
ロンドンの研究:南部の交通網
コミュニティの構成要素としての建築について
未完のユートピアへの寄稿 他
状態は、函に凹み、少汚れ有。本体は背に少汚れ、最終ページに記名有。