磯崎新 著. 美術出版社, 1975. Hardcober with slipcase. 430pp. Text in Japanese. Size: 220×160mm
磯崎新の著作集。1970年代前後に執筆された建築論考を集成。磯崎新の理論的思索の深化を示す一冊。モダニズム建築の普遍性や機能主義への批判を軸に、建築を制度・歴史・記号のネットワークとして捉え直す。タイトルの「解体」は、建築概念そのものを相対化し、再構成しようとする姿勢を象徴。都市空間の象徴性や権力との関係、美術や哲学・言語論との接続など、広範な知的領域を横断。自身の実作とも関連しつつ、ポストモダン建築批評の先駆けとも評価されている。
目次:
ハンス・ホライン 観念の触手で環境を捕獲する
アーキグラム 建築を情報に還元する
チャールス・ムーア 伝達メディアとしてのポップ建築
セドリック・プライス システムのなかに建築を消去する
クリストファー・アレグザンダー 環境を生成する普遍言語を探る
ロバート・ヴェンチューリ 現代マニエリスムとしての混成品建築
スーパースタジオ/アーキズーム 概念建築による異議申し立て
《建築の解体》症候群
ほか、文献目録などを収録。
状態は、函にヤケ・傷有。