アンリ・カルティエ=ブレッソン. Thames & Hudson, 2007. Hardcover. Text in English. 262pp. Size: 330x280mm.
20世紀を代表する写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンが自ら選定・構成した初期作品集。1940年にドイツ軍の捕虜となったブレッソンは、収容所からの複数回の脱走を試み、1943年に三度目の試みで成功する。戦後の1946年、ニューヨークへ渡り、自らプリントした約300点のヴィンテージプリントを携えて渡米した。
到着後、それらを大型のアルバム(いわゆる“Scrapbook”)に貼り込み、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーターに提示する。このスクラップブックは、当初ブレッソンの“死”を前提に準備されていた回顧展計画を転換させ、1947年に同館で開催された個展へと結実した。この展覧会により、ブレッソンは国際的な評価を決定づけることとなる。
収録内容は1932年から1946年にかけての戦前・戦中期の作品を中心に、ストリートスナップ、各地の旅の記録、芸術家のポートレートなど約300点に及ぶ。作者自身による選定・プリント・シーケンス構成がなされた「自選自編」の資料であり、のちに『決定的瞬間』として結実する視覚言語の原型がすでに明確に示されている。
本書は2000年代にアンリ・カルティエ=ブレッソン財団によって復刻出版され、オリジナルのシーケンスおよびヴィンテージプリントの質感が可能な限り忠実に再現された。
状態は、表紙に少スレ有。













