ウィリアム・マイヤーズ 著. 久保田晃弘 監修, 岩井木綿子, 上原昌子 翻訳. 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社, 2016. Softcover with dust jacket and obi. 411pp. Text in Japanese. Size: 210x147mm.
バイオアートについて書かれたウィリアム・マイヤーズの著書。日本語版特別寄稿として長谷川愛「スペキュラティブ・デザインとバイオアート」を掲載する。
生命科学の発展は、人間も環世界も根源的に「作り変え可能」〈ハッカブル〉であることを示している。生命の作り変え〈ハック〉が情報技術と共に経済合理性に隷従すれば、現代社会のあらゆる領域は統計的な最適化と優生学が組み合わさった、自然淘汰ならぬ「人工淘汰」の思考に規定されかねない。バイオアートは、未だ見ぬ人間とその物語から現在の私たちの向かう道筋を逆照射することで、現代の技術決定論に抗うことのできる実践的な哲学、そしてデザインの方法論だ。それは現代において数少ない希望の源泉でもある。
―ドミニク・チェン(帯より)
状態は、ジャケットと帯の縁に少ヨレ有。