粟津潔、福田繁雄、細谷巌ほか. 銀座松屋, 1965. Softcover. Text in Japanese. Size: 205×198mm
1965年、銀座松屋で開催された「ペルソナ」展は、日本のグラフィックデザインの歴史の中のひとつの事件だったといえます。開催期間は、わずか6日間でした。ペルソナ展は、ひとことでいえば、グラフィックデザイナーが、個々の表現者として、メッセージを社会に投げかけた展覧会でした。この展覧会によって、グラフィックデザイナーの存在が広く社会的に知られることとなります。ところが、いまではこの展覧会に展示された作品がどのようなものであったのか、ほとんどあやふやなものとなっています。しかし、「ペルソナ」展という、いわば「事件名」だけが伝説として語り継がれています。粟津潔、福田繁雄、細谷巌、片山利弘、勝井三雄、木村恒久、永井一正、田中一光、宇野亜喜良、和田誠、横尾忠則、11人によるこの展覧会が、その後の「デザインの時代」を索引することになります。(柏木博「ペルソナ展という事件」より)
1965年、銀座松屋にて開催された「ペルソナ」展、当時のカタログ。11人のグラフィックデザイナーのほか招待デザイナーとしてポール・デイヴィス、ルイス・ドルフスマン、カール・ゲルストナー、亀倉雄策、ヤン・レニツァも参加。各デザイナーの略歴、ポートレイト、作品とともにほかのデザイナーや文人による紹介文を収録。滝口修造、寺山修司、澁澤龍彦、ソール・バスなどがコメントを寄せる。図版はモノクロ。封筒が付属。
状態は、表紙角にイタミ有。