原広司 著. 粟津潔 装本. 學藝書林, 1969. Third edition. Hardcover with slipcase. 238pp. Size: 220×160mm
かれの有孔体理論は、世界の現代建築をくつがえすに足る強力な爆弾の第一投である。かれは全体から出発して部分を決定する従来の建築にたいして、部分の相互関係から発して新しい全体性を構想する、仮説と予感の建築を主張する。この書きおろし評論で、原広司がその独自の体系をどのように展開したか、その全貌を仔細に検討できることをわたしは楽しみにしている。--針生一郎(帯より)
目次:
第1章 基礎的な見解
I.初源的な問い
II.言語の領域
III.デザイン行為の構造
第2章 一般的考察
I.多様への展開
II.被覆性と搾孔作業
III.非連続性の構造
IV.美・連帯・環境
第3章 反省 近代建築の方法とその批判
I.客観性
II.機能
III.運動
IV.機械
V.部分と全体
歴史も喚問する
第4章 建築論
I.有孔体の理論
II.浮遊の思想
註と参考文献
状態は、函に経年のヤケ・スレ、背にシミ有。本体は天・小口に少シミ有。