多木浩二 著. 田畑書店, 1972. First Edition. Hardcover with dust jacket. 365pp. Text in Japanese. Size: 194 x 136mm
多木浩二のエッセイ集。「プロヴォーク」同人時代後半と被る時期のもの。
目次:
1 写真についてのイロニー
眼と眼ならざるもの
まなざしの厚みへ
2 断章1
写真に何が可能か
フォトモンタージュの復活
表現することと行為することのわかちがたさ―内藤正敏写真展
事故現場見取図―出来事の意味
来たるべきことばのために―中平卓馬写真集
反都市としての表現
ゴダールの「ウィークエンド」
3 ふたりの建築家
篠原一男についての覚え書―「花山の家」まで
虚像の行方―磯崎新論
意味の空間―再び篠原一男について
他人のなかの自己の世界―磯崎新の小さな銀行
4 断章2
かたちの復権―建築におけるイコン
具体物の輝き―あたらしい象徴
物質? 機能? 記号?
中心への回帰―焦点のない遠近法へ
「ケ」の世界―白井晟一「親和銀行本店」をみて
表現の変質―スターリングの意図
合理的制度へのイロニー―倉俣史郎の仕事
機械の位置づけ―インスタント・シティ小論
5 空間・記号・イコン
「なにもない空間」と「ありすぎる空間」 現代建築への問い
意味への渇き―ものと記号
イコノロジーとメタ・イコノロジー
「描かれた建築」と「描かれた書物」―ことばとまなざし
状態はジャケットに破れ、本体は天・小口にヤケ・シミ有。