萱野有美 訳. みすず書房, 2016. Hardcover with dust jacket and obi. 243pp. Text in Japanese. Size: 208x15mm
イタリアの写真家ルイジ・ギッリ(ルイジ・ギリ)が1989-1990年に、グラフィック・広告デザインの専門学校で行なった講義を書き起こしたもの。
多くの人が写真はもはや時代遅れ, ビデオ, 映画, 新しい表現体系, デジタル映像に追い越されてしまったと言うのは偶然ではありません. けれども私は, 写真にはそうしたすべてを超越し, まったく異なる仕方で世界と関係を築く力があると信じています. かつて写真は, 何かを知るため, あるいは何かを肯定し, 応えを提供する表現でした. 現在ではそうではなくなりつつあります. しかしたとえそうでも, やはり写真は, 世界に対して問いを投げかけるための言語であり続けています. かならずしも応えを得られるわけではないかもしれませんが, 写真にはまだこの偉大な潜在能力があると思います. 私は人生で, 外部世界と関わりながら, まさしくこの方向に向かって歩んできました. 決して問いの応えは見つからないと分かっていますが, 問いを投げかけることをやめるつもりはありません. なぜなら, このことがすでにひとつの応えの形だと私には思われるからです(本書ジャケットより)
状態は、ジャケットに少汚れ有。